社長はお隣の幼馴染を溺愛している《宮ノ入シリーズ④》
「俺といるときは無制限だ」
都合のいい門限の条件に、頬がひきつった。
鉄板焼店の中は、煉瓦の壁とアンティーク調の木製ドア、オレンジ色の灯りがともるランプが並んだ通路。
大人な雰囲気がある素敵なお店だ。
このお店は、お肉が柔らかくて美味しいし、メニューも充実していて、文句を言うつもりはないけど――
「要人。私にも人付き合いがあるの。今日みたいなことするの何回目? もう平気だから、要人は自分の付き合いを大事にして」
きつめに言ってしまったけど、私に良かれと思って、誘ってくれた恵衣に申し訳ない。
それに、要人が自分の歓迎会をすぐ終わらせたのは、私が飲み会に行くとわかったからだと思う。
なにも言わないけど、要人がそう考えて行動した可能性は高い。
「数えてないから、わからないな。志茉はレモンサワーだよな」
「話を聞きなさいよ」
「なあ。志茉、いくつになった?」
「今年で二十五歳よ」
「俺は二十八歳なる」
要人の顔を見て、ドキッとした。いつもと違う真剣な顔に、戸惑い、メニューをめくる手を止めた。
「俺にいくつか見合いの話がきている」
都合のいい門限の条件に、頬がひきつった。
鉄板焼店の中は、煉瓦の壁とアンティーク調の木製ドア、オレンジ色の灯りがともるランプが並んだ通路。
大人な雰囲気がある素敵なお店だ。
このお店は、お肉が柔らかくて美味しいし、メニューも充実していて、文句を言うつもりはないけど――
「要人。私にも人付き合いがあるの。今日みたいなことするの何回目? もう平気だから、要人は自分の付き合いを大事にして」
きつめに言ってしまったけど、私に良かれと思って、誘ってくれた恵衣に申し訳ない。
それに、要人が自分の歓迎会をすぐ終わらせたのは、私が飲み会に行くとわかったからだと思う。
なにも言わないけど、要人がそう考えて行動した可能性は高い。
「数えてないから、わからないな。志茉はレモンサワーだよな」
「話を聞きなさいよ」
「なあ。志茉、いくつになった?」
「今年で二十五歳よ」
「俺は二十八歳なる」
要人の顔を見て、ドキッとした。いつもと違う真剣な顔に、戸惑い、メニューをめくる手を止めた。
「俺にいくつか見合いの話がきている」