社長はお隣の幼馴染を溺愛している《宮ノ入シリーズ④》
「合鍵がある。志茉の両親からもらった鍵だ」
「えっ……?」
私の両親から、要人に渡された合鍵。それを持っていると初めて聞いた。
「俺は志茉を守れる。あの時とは違う」
あの時――私たちが幼馴染の関係を続けるために、触れずにいた出来事。それを要人は口に出した。
大学を卒業して就職し、社長になった要人。要人は不敵な笑みを浮かべ、唇を重ねた。
「……っ!」
深いキスと、熱い手に私は気づく。
――要人は幼馴染に戻る気はない。
後戻りできないところまで、壊してしまうつもりなのだ。
繰り返すキスは、飢えた獣のように激しい。
私の心も体も奪い尽くす支配的なキスは、頭の奥を痺れさせ、足に力が入らない。
気がつくと体を支えられながら、服を脱がされ、我に返った。
「要人っ! だ、駄目っ!」
要人の体を手で押しやり、首を横に振る。
私の震える手を掴んで、要人はなおもキスをする。
「や、やめて……。今は仕事中でしょ!」
「わかった。続きは仕事中じゃない時に」
そう言って、要人はあっさり私を開放する。
私と違って、冷静で乱れのない要人は、最初からそのつもりだったと知る。
要人は笑いながら、私の髪を指ですく。
乱れた髪と服――全部、要人がやったことだ。
「志茉。ボタン、留めようか?」
そう言った要人は、余裕があり、大人っぽくて、私の知らない人みたいだった。
いつものふざけた要人ではなかった。
「じ、自分で、できるから!」
「えっ……?」
私の両親から、要人に渡された合鍵。それを持っていると初めて聞いた。
「俺は志茉を守れる。あの時とは違う」
あの時――私たちが幼馴染の関係を続けるために、触れずにいた出来事。それを要人は口に出した。
大学を卒業して就職し、社長になった要人。要人は不敵な笑みを浮かべ、唇を重ねた。
「……っ!」
深いキスと、熱い手に私は気づく。
――要人は幼馴染に戻る気はない。
後戻りできないところまで、壊してしまうつもりなのだ。
繰り返すキスは、飢えた獣のように激しい。
私の心も体も奪い尽くす支配的なキスは、頭の奥を痺れさせ、足に力が入らない。
気がつくと体を支えられながら、服を脱がされ、我に返った。
「要人っ! だ、駄目っ!」
要人の体を手で押しやり、首を横に振る。
私の震える手を掴んで、要人はなおもキスをする。
「や、やめて……。今は仕事中でしょ!」
「わかった。続きは仕事中じゃない時に」
そう言って、要人はあっさり私を開放する。
私と違って、冷静で乱れのない要人は、最初からそのつもりだったと知る。
要人は笑いながら、私の髪を指ですく。
乱れた髪と服――全部、要人がやったことだ。
「志茉。ボタン、留めようか?」
そう言った要人は、余裕があり、大人っぽくて、私の知らない人みたいだった。
いつものふざけた要人ではなかった。
「じ、自分で、できるから!」