世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果



 抱き合う二人に出遅れたものの、連携して引き剥がしにかかってきたことに総一郎は額に青筋を浮かべブチギレている。


 あかりはそこで気付く。このままでは収拾がつかないことに。
 総一郎が参戦したことにより、過激さを増したこの戦いは終わらないし、一向にこのお弁当が持ち主の手に渡らないことに。


 睨み合い言い争う巨人三体。
 遠目に見守る野次馬達の存在にも気付いたあかりは、声を上げた。



「もう、いい加減しなさいっ!!!!」



< 154 / 267 >

この作品をシェア

pagetop