シングルマザー・イン・NYC
私たち三人は、樹さんが帰国してから毎日のように、こうしておしゃべりしている。
十四時間の時差は、意外とちょうどいいのだ。
今日は朝だったけど、小学校がある日は、夕食前に話したりもする。
慧は樹さんが大好きで、樹さんも慧がかわいくてたまらない、という様子だ。
こんなに子煩悩な人だとは思わなかった。
親子でも性格の合う・合わないがあると聞いたことがある。
この二人はきっと、ものすごく性格が合う同士なのに違いない。
あの日――病院でプロポーズされた日――、篠田さんはまず慧に、私にプロポーズしていいかどうか、きいてくれた。
あとから慧が教えてくれたのだが、篠田さんはこう言ったそうだ。
「驚くと思うけど、慧は俺の本当の息子なんだ。慧のお母さんとは事情があって結婚できずに別れたんだけど、お互いにとても好きだったから、慧が生まれた。今まで気づけなくてごめん。希和と――君のお母さんと結婚して、三人で家族になりたい。いい?」
さすが元弁護士で政治家で大臣。
余計な部分は省略して端的に。
見事な説明。
十四時間の時差は、意外とちょうどいいのだ。
今日は朝だったけど、小学校がある日は、夕食前に話したりもする。
慧は樹さんが大好きで、樹さんも慧がかわいくてたまらない、という様子だ。
こんなに子煩悩な人だとは思わなかった。
親子でも性格の合う・合わないがあると聞いたことがある。
この二人はきっと、ものすごく性格が合う同士なのに違いない。
あの日――病院でプロポーズされた日――、篠田さんはまず慧に、私にプロポーズしていいかどうか、きいてくれた。
あとから慧が教えてくれたのだが、篠田さんはこう言ったそうだ。
「驚くと思うけど、慧は俺の本当の息子なんだ。慧のお母さんとは事情があって結婚できずに別れたんだけど、お互いにとても好きだったから、慧が生まれた。今まで気づけなくてごめん。希和と――君のお母さんと結婚して、三人で家族になりたい。いい?」
さすが元弁護士で政治家で大臣。
余計な部分は省略して端的に。
見事な説明。