シングルマザー・イン・NYC
慧の友達の中には離婚した両親を持つ子が数人いるが、中には出て行った方の親と交流が続いている子もいる。
小学校のハロウィンパーティーに、別れた両親と一緒に来ていた子もいた。

親も子も隠すことなく教えてくれるので、「離婚」という概念は子供たちの間にも浸透している様子だ。

そんな事情もあり、慧は抵抗なく篠田さんの存在を受け入れ、

「お父さんが戻ってきて、お母さんと結婚して家族になれるなんて最高だね!」

と大喜びだった。

「さて、と。慧、お買い物行こうか。雪が降ってるから、暖かくしてね」

「うん」

雪はもう三日降り続いていて、今年は珍しくホワイトクリスマスだった。
ニューヨークは寒いが雪はほとんど降らないので、意外と珍しい。
気温も下がり、現在マイナス五度。

今日はアレックスがジェイドとやってくる。
私が二週間お店を休むので、ちょっとしたお礼と忘年会を兼ねて、彼らを招くことにした。

メインディッシュは日本のカレー。
アレックスの大好物だ。
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