焦点を合わせて
私は後退りした。




「ちょっと待って、本気で引かないで」




白夜は縋るように抱きついてきた。





「やめて!公共の場!」




「はい」




白夜はしゅんとした。




「…そんなこと言わなくても、結構考えてるよ、白夜のことは」





「何割?10割?」




「いや、それは100%じゃん、さすがにそこまで考えてないよ」




ガシッ
「日和、おはよ」




突然目の前に真昼が現れた。




「?あれ?えっと、おはよう」




さっきまで遠くにいたのに、あれ?




あ、白夜のせいで手を振り返せなかったからもしかしてわざわざ近くに来てくれたのかな?

< 24 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop