期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
「いただきます…」
二人で合掌して、浩明さんの作ったボロネーゼを食べる。
「美味しいです」

「それよりも・・・『ヘンリーズコーヒー』のアルバイトはどうする?」
「どうしましょうか…」

「妊娠初期は流産しやすいからな‥立ち仕事だし…出来れば…」

浩明さんの表情は心配で満ちていた。
「・・・分かりました…明日、店長に相談してみます…」
「俺も後で…槇村先生に『LINE』で相談してみる」
「浩明さんって…心配性ですね…」

「・・・そうか?」

「・・・うん」

私はサラダのプチトマトを口に運んだ。

「麻莉も自分一人のカラダないんだ。気を付けろよ…」

「あ、はい・・・」

一人のカラダじゃないか…

――――私のお腹にもう一つの命が宿っている。

でも、まだ・・・信じられなかった。
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