期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
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翌朝。

私達三人が昨日と同じレストランでビュッフェ形式の朝食を摂っているとイヴァンさんが来た。
「おはよう御座います…イヴァンさん…赤ちゃん無事に誕生しました?」

「誕生したと思いますよ…」

「でも・・・奏弥の姿は?」
「あ…多分…彼は医務室だと思います…母子の容体が気になるんでしょう…」

「そうか…」

「でも・・・ドクター・槇村は凄い医者ですね…尊敬します」

「・・・イヴァン…お前も産科医目指すのか?」

「あ…まぁ―・・・我が国の産科医療はまだまだ遅れていますからね…」

「おはよう…」

槇村先生が眠たそうに顔で私達のテーブルに来た。
空いた椅子に腰を下ろす。

「母子は無事ですか?」

「・・・何とかね…でも・・・設備の整った医務室で助かった…難産で…病院ならカイザーしてるレベルだけど…宗教上の理由で断れ、困ったよ…だけど…産まれた時は皆で感動して泣いた…」

「お前はいつでも泣いてるクセに…」

「槇村先生…待って居てください。今…朝食チョイスして来ます」
陽依さんが腰を上げようとするイヴァンさんが突然腰を上げた。
「いえ…俺が行きます!!」

とイヴァンさんがテーブルを離れた。

「イヴァンのヤツお前を尊敬してるぞ…目指すは産科医らしい・・・」

「へぇー…俺を殴ったクセに…」

槇村先生は殴られた頬の傷に触れて笑った。



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