期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
「…イヴァンも国の民や父である国王陛下のコトを考え、このような蛮行に走った…」

「それは理解している…あのまま…絶望的な状況の中…どうすればいいのか…真剣に悩んだよ…俺が死んでも…麻莉さんと赤ちゃんは助けてやろうと思っていた」
「お前に死なれては俺が困る…」

「遥先生だって…東亜に通う妊婦さん達だって困りますよ…」


「・・・お前を必要としている人間は沢山居るんだ…奏弥」
「紡・・・ありがとう…朝から嬉しいよ…」

槇村先生は涙ぐんだ。

「大きくなっても泣き虫だな…お前は…」

「ツムツム、泣かしたんだ…」

――――母を亡くして、私も誰かに必要とされたくて…伯父さん家族に尽くしたのかもしれない。

でも、今は・・・

 私を必要としてくれる家族が居る。

そして、新しい家族が生まれる…


浩明さんに二週間会えないのが辛い。



< 200 / 207 >

この作品をシェア

pagetop