期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
彼はパリに出張に行き、三日目…
浩明さんは私の行動をいちいち把握しておきたいのか、毎日のように『LINE』と電話を掛けて来た。
「貴方の言われた通り…清掃のアルバイトは今月で辞めます」

――――そっか…


「・・・浩明さん…マジで貴方…危ないですよ…」


――――俺の何処が危ないんだ?


「自覚してないんですか?店長に監視役頼んだり…毎日のようにこうして連絡取って来るし…」

――――それは君が心配だからだ…


「心配で片づけられないですよ…」


――――日本に戻ったら、君の美味しい野菜スープが食べたい…また作ってくれよ。麻莉


「・・・それはまぁ―・・・いいですけど…」
私の野菜スープを美味しいと言われ、その褒め言葉にまんまと乗せられてしまい、文句が言えなくなってしまった。

――――じゃあ切るよ。麻莉

「あ・・・えーと・・・」

彼はそう言ってあっさりと切ってしまった。


浩明さん…女性を喜ばせる術は身に付けてるようだ…

伊達に歳は重ねていないな・・・


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