ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。
「白井さん、顔赤い」
「おおお織くんのせいだよ……」
「うん」
うんって……罪な男だよまったく!!
あーだめだだめだ!!
このまま織くんのペースは呑まれたままだと後戻りできなくなってしまう!!
「はっ!織くんっ!早く準備しなきゃ!愛菜さん帰ってきちゃう!」
慌てて身体を離そうとした瞬間、
「あ、白井さん、ちょっと待って」
織くんが私の手首を優しく掴んだ。
「これ」
そう言って織くんが私に差し出したのは、愛菜さんにあげるプレゼントが入った袋とは別の袋から取り出した箱。
そこにプリントされていたのは、可愛らしい丸みを帯びたマグカップの取手の上に、野鳥シマエナガの小さいフィギュアが載っている写真。
えええーー!なんですかこれ!!
超絶かわいい……!!
「織くん、これって……」
「この前ステーキ描いてもらった時、白井さんのシャープペンにシマエナガついてたから、好きなのかと思って」
たしかに、私の今お気に入りのシャープペンはノック部分にシマエナガが付いているけど!!
それ気付いて覚えててくれてたとか!!泣いちゃうよ私!!