ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。


「織くん、本当は、もっと前から愛菜さんにこういう可愛いらしいものあげたかったらしいんですけど。でも、ひとりで買うのはちょっと恥ずかしかったみたいで」


私がそう説明すると、織くんが一瞬うつむいて。その拍子で揺れた髪の隙間から赤くなった耳が見えて、たちまち私をときめかせる。


か、かわいいって……。
しんどい。
照れてる織くん、可愛すぎるって!!


「毎年、地味なものばっかりで……」


「織……全然そんなことないわよ。お母さん、織からもらっていた紅茶、一日の楽しみに飲んでいたんだから。そしてこれも、すっごく嬉しい。織が、お母さんの好みちゃんと知ってくれてて考えてくれてたんだってことも改めて知れて。本当にありがとう」


すごく嬉しそうに微笑んだ愛菜さんにそう言われて、織くんの顔がやっと明るいものになる。


「こちらこそ。いつもありがとう。母さん」


その横顔があんまりにも美しくて。
また鼻血を出してしまうところだった。

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