ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。


「織くんっ!」


バチっと、彼と目が合って思わず名前を呼ぶ。


みんなには私と織くんが同居していることが知れ渡っている状況。


嫌がらせが落ち着いてから、こうして私と織くんが人前で話すことも増えて。


周りもだんだんと私たちの関係を受け入れてくれてるような気がする。


みんなの織くんを見つめる瞳は相変わらずキラキラしてて、織くんは変わらずにみんなの王子さま。


「どうしたの織くん」


みんなの前で名前を呼ばれてみんなに見られながら話すのはまだまだ慣れないけど。


「うん、これ。少しだけど」


織くんがそう言って、私に袋を差し出す。


「へっ?!」


受け取って中身を確認すれば、お菓子や飲み物がいくつか入っていた。


「友達と食べて。さっき俺も買い出し行ったから」


「そんな……」


山口くんはポッピー3本をしゅーちゃんに取られただけで発狂してたのに。


そんな彼とはえらい違いだ……。

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