蒼月の約束
エルフの三人が一斉にお辞儀をした。
「グウェンさま」
金髪を頭の上の方で結んでいる背の高い男性。
この人を見ると、ついこの間覚えた恐怖の記憶を呼び起こされてならない。
王子の側から片時も離れず、常に周りを監視している。
エルミアは、後ずさりした。
また、今回も何か言われるのだろうか…。
「今までの無礼をお許しください、エルミアさま」
さっと膝をついて、謝るエルフを前にあっけにとられる。
「そのペンダントを身に着けていることで、エルミアさまが女王の手先ではなく、こちら側の者であることが証明されます」
グウェンは説明した。
「どうか、この国を、王子をお救い下さい」
固い顔を崩さず、まっすぐエルミアを見つめた。
救うって言っても、私何もできないよ…
なんて、エルミアを「予言の娘」と信じてやまない人たちに言えるはずもなかった。
「グウェンさま」
金髪を頭の上の方で結んでいる背の高い男性。
この人を見ると、ついこの間覚えた恐怖の記憶を呼び起こされてならない。
王子の側から片時も離れず、常に周りを監視している。
エルミアは、後ずさりした。
また、今回も何か言われるのだろうか…。
「今までの無礼をお許しください、エルミアさま」
さっと膝をついて、謝るエルフを前にあっけにとられる。
「そのペンダントを身に着けていることで、エルミアさまが女王の手先ではなく、こちら側の者であることが証明されます」
グウェンは説明した。
「どうか、この国を、王子をお救い下さい」
固い顔を崩さず、まっすぐエルミアを見つめた。
救うって言っても、私何もできないよ…
なんて、エルミアを「予言の娘」と信じてやまない人たちに言えるはずもなかった。