妹を溺愛する兄が先に結婚しました
「……DV、してねぇよな?」


瞬間、両親が目を開いて顔を見合わせた。


「桜太くん、どうしてそれ……」


「結咲の身体を見たんだ。そしたらアザがあった」


「そう、だったの……。ゆうちゃんは?」


「熱があるから部屋で寝てる」


「熱⁉︎」


「……っ、知らなかったのか?」


なんだよ、結咲。

親に連絡してねぇのかよ。


「あなた、ゆうちゃんをお願い。

……ゆうちゃんの身体のことは、私から話すわ」


「わかった」


親父が部屋を出ていった。



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