バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される

会議も終わり、営業部で少し吉本さんと話をしてから、緑川さんを探すと席にいなかった。
「まだ会議室にいるのかな？」
そう思い、会議室に近づくと
「景山くん、こっちの椅子片付けるから、ちょっと来て」
緑川さんの声だ。
景山さんと片付けをしているのか。
挨拶だけしておこう。

そう思って、会議室の部屋に入ろうとした時に目に飛び込んできたのは、2人が抱き合うような姿だった。
僕はさっと体を引き、影に隠れた。
「緑川さん、気をつけてくださいよ・・・」
景山さんの会話から、きっとアクシデントなんだろう。
それでも、2人の抱き合う姿に、僕は冷静ではいられない。

緑川さんへの思いが、日頃会えない分、顔を見て、声を聞くと気持ちが膨れあがる。
毎日、顔を見たい、声を聞きたい。
その気持ちが溢れ出した。
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