バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される
しばらくして、この時期珍しく、異動の辞令が出ると部長から報告を受けた。
「えっ、相田さん?」
私の声に景山くんが反応した。
「この会社で緑川さんを悪く言って許されるのは僕くらいですよ」
「どういうこと?」
「実は、吉本さんに女性部員が、相田さんが赤星さんと付き合っていて、緑川さんの悪口を言ってたと報告したようなんです。うちの会社で緑川さんの悪口言うからですよ」

もしかして、あの時の・・・
「赤星さんに事実を確認したら、全くのデマっていうのがわかって。それで、吉本さんと僕が相田さんを問い詰めたら、白状しました」
景山くん、凄く怒ってる。
「それを聞いた時、藤井さんのこと思い出して、もしかして僕を騙したんじゃないかと思ったら、合意の上だったようですよ」
「えっ?そうだったの」
「直ぐに社長にも報告して、部長と吉本さんで話してましたよ、で、その辞令です」
「そう・・・ありがとう、景山くん」
「それで、赤星さんとは仲直りしたんですか?」
「えぇ、まぁ・・・」

あの日の夜のことを思い出し、顔が熱くなった。
「・・・それは良かったです。緑川さんでも恋をすると、そんな顔するんですね。二海堂さんの時はあまり見なかったですけど、乙女になっていますよ」
「恥ずかしいじゃない。それに何で(まもる)の名前が出るのよ」
< 58 / 89 >

この作品をシェア

pagetop