平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
そして彼女は、現在、領主でもある伯爵のジェド・グレイソン獣騎士団長の婚約者としても知られ、より注目を浴びていた。

ぱたぱたと走っていくリズの左手の薬指には、婚約指輪がされていた。

それは代々グレイソン伯爵家の婚約指輪を作っている宝石店で注文したものだ。

『あのおドジなリズが嫁入り!?』

『なんと! 奇跡だ!』

『良かったあああああぁぁ! おめでとう!』

先日、ジェドと一緒に事情説明と挨拶に行ったリズは、村人たち総出で両親に祝福された。

不運体質で、就職活動だって困難を極めた。きっと結婚なんて夢の夢……と思われていたようで、昔からリズを知る大人たちの喜び具合はすさまじかった。

そんなこんなで結婚を歓迎され、リズは現在、ジェドと婚約中だ。

本日は、王都で結婚式を迎えるための準備も兼ねて、二週間の滞在スケジュールでみんなと出立することになっていた。

王城からも見える大聖堂で、獣騎士団の大隊も参列する派手な結婚式が予定されていた。それがグレインソ伯爵家の結婚のしきたりらしい。

『獣騎士団は、陛下も認める最強の国の守護神。国が統一されたあと、とある若き王が『一人の友人として、戦友の結婚を見届けたい』と望みを口にしたことから始まった習慣でもあるらしい』

『その以前から、相棒獣たちの参列はあったんですよね?』

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