僕は、心の中の君と永遠に…
僕は、誰か一人でもいいから寄り添って欲しかっただけかもしれない。彼女は本当にすごいな、僕の秘密を知っておきながらなぜか普通に僕と日々を過ごしてくれる、逆の立場ならきっと無理だ。だから、今度きちんとお礼をしよう。そう思った。
あと、さすがは僕の母親だ。あの僕の笑顔がバレていたのか、これからはきちんと笑えるように心がけよう、そう思った。
「さぁ、着いたわよ、降りましょ」
母がそう言ったので、僕は言われた通り電車から降りた。僕らが降りた駅は田舎でもなく、都会でもなく、ごく普通の駅だった。
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