向き合う勇気
そこには、ハサミ、のり、カッター、折り紙、画用紙、ネームペン、色ペン、リボンなど何かを作るための道具とあと何冊か本が揃えられていた。
「遥、これは?」
「今月、何があるか知ってる?」
そう尋ねられて、少し考えたあとすぐに気づいた。
「バレンタインだね。」
「そう、バレンタイン。つまり?」
「その特集コーナーのための飾り付け、宣伝の準備とか?」
「その通り。大当たり。てことで、はい。座って。」
そう言って遥が席につく。それに続いて私も、遥と対面した席に座った。
「何を作ればいいの?」
「うーんと、とりあえず折り紙でハート作って、あとは、バレンタイン特集コーナーってかいた紙と、ポップ書いて欲しいって言ってた。」
「これが置く予定の本達?」
そういって机におかれている本に目を向ける。
「そうそう。」
「なるほど、じゃあ私は、これ少し見てポップ書くね。」
「おっけーじゃあ、自分は他の二つやっとくね。」
「頑張ろー」
「おー」
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