秘め恋ブルーム〜極甘CEOの蜜愛包囲網〜
「一緒に住むようになって、香月の真っ直ぐさや気遣いができるところとかいいなって思った。香月がいるって思うと早く家に帰りたくなって、出迎えてくれるのが嬉しかった。そういうちょっとした積み重ねで今に至る、っていうか」
「でも、そんなの別に特別なことじゃ……」
「そうかもしれない。でも俺には特別だったんだ。香月が相手だってだけで、全部が特別に思えた。……香月にはわからないかもしれないけど」
苦笑を見せれば、彼女が首を小さく横に振る。
「ちょっとだけわかるよ。だって、私も同じだから。諏訪くんと過ごす時間が楽しくて、諏訪くんがご飯を『おいしい』って言ってくれるのが嬉しくて、どんどん諏訪くんのことが……」
「俺のことが?」
続きを促すように、言い淀んだ香月の顔を覗き込む。視線を彷徨わせるように俯いていた彼女の頬が、ますます真っ赤になった。
「その……好きになったっていうか……。また、好きになったっていうか……」
「……また?」
その言葉に引っかかり、小首を傾げる。
「あの……実はね、私も高校生のとき、諏訪くんのことが好きだったの……」
ただ、香月の口から『好き』の二文字を聞きたかっただけ。それなのに、思いもしなかったことを知らされ、意表を突かれてしまった。
「だから、すごく嬉しくて……」
顔が熱い。高鳴った鼓動が暴れ出し、うるさいくらいに主張してくる。
「でも、そんなの別に特別なことじゃ……」
「そうかもしれない。でも俺には特別だったんだ。香月が相手だってだけで、全部が特別に思えた。……香月にはわからないかもしれないけど」
苦笑を見せれば、彼女が首を小さく横に振る。
「ちょっとだけわかるよ。だって、私も同じだから。諏訪くんと過ごす時間が楽しくて、諏訪くんがご飯を『おいしい』って言ってくれるのが嬉しくて、どんどん諏訪くんのことが……」
「俺のことが?」
続きを促すように、言い淀んだ香月の顔を覗き込む。視線を彷徨わせるように俯いていた彼女の頬が、ますます真っ赤になった。
「その……好きになったっていうか……。また、好きになったっていうか……」
「……また?」
その言葉に引っかかり、小首を傾げる。
「あの……実はね、私も高校生のとき、諏訪くんのことが好きだったの……」
ただ、香月の口から『好き』の二文字を聞きたかっただけ。それなのに、思いもしなかったことを知らされ、意表を突かれてしまった。
「だから、すごく嬉しくて……」
顔が熱い。高鳴った鼓動が暴れ出し、うるさいくらいに主張してくる。