秘め恋ブルーム〜極甘CEOの蜜愛包囲網〜
同居を始めた頃から何度も彼女に触りたくて、そのたびに鋼の意志で自身を止めた。
しかし、恋人という関係性になれた瞬間から浮き立った心が暴走しそうになり、欲に負けそうになったことは一度や二度じゃない。
ようやく志乃へのキスが叶ったときには幸せで、そしてまたしても欲情する心と体を叱責する日々を送るはめになったのも、今では少しだけ笑えてしまう。
彼女のためとはいえ、どんな極上の料理よりも甘美なご馳走を前にして耐え抜いた自分を褒めたいくらいだ。
そんな日々を経て志乃を抱いたあの夜、あまりの感動に思わず泣きそうだった。
けれど、彼女の吐息も表情もすべて覚えていたくて、失いそうな理性を必死にとどめ、自身の目と記憶に焼きつけた。
志乃が美容師として復帰すると言い出したとき、とうとうこの日が来たか……と少しばかり寂しくもなった。
それでも、彼女のことを誰よりも応援していたいのも本心で、俺はその背中を精一杯押した。
うちで働いていた頃の志乃は、慣れない仕事を一生懸命頑張る姿が微笑ましくて、タケから何度『顔が緩んでるぞ』と呆れられたかわからない。
彼女のそういうところが見られなくなるのは名残惜しかった反面、転職後にどんどん生き生きしていく姿に惚れ直したのは俺だけの秘密だ。
しかし、恋人という関係性になれた瞬間から浮き立った心が暴走しそうになり、欲に負けそうになったことは一度や二度じゃない。
ようやく志乃へのキスが叶ったときには幸せで、そしてまたしても欲情する心と体を叱責する日々を送るはめになったのも、今では少しだけ笑えてしまう。
彼女のためとはいえ、どんな極上の料理よりも甘美なご馳走を前にして耐え抜いた自分を褒めたいくらいだ。
そんな日々を経て志乃を抱いたあの夜、あまりの感動に思わず泣きそうだった。
けれど、彼女の吐息も表情もすべて覚えていたくて、失いそうな理性を必死にとどめ、自身の目と記憶に焼きつけた。
志乃が美容師として復帰すると言い出したとき、とうとうこの日が来たか……と少しばかり寂しくもなった。
それでも、彼女のことを誰よりも応援していたいのも本心で、俺はその背中を精一杯押した。
うちで働いていた頃の志乃は、慣れない仕事を一生懸命頑張る姿が微笑ましくて、タケから何度『顔が緩んでるぞ』と呆れられたかわからない。
彼女のそういうところが見られなくなるのは名残惜しかった反面、転職後にどんどん生き生きしていく姿に惚れ直したのは俺だけの秘密だ。