明暗フェイス
「そのとおり」




私は、右手に持ったシャーペンの先を亜紀の方に向け、頷いた。




「ぎゃあ」




その瞬間、亜紀が奇声を上げた。




「何?」




突然の場違いな亜紀の悲鳴に、私は思わずシャーペンを落とした。




亜紀の顔がみるみるうちに、真っ青になっていく。
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