明暗フェイス
「で、踊ったの?」




亜紀の馬鹿にした表情に顔を歪める。




「・・踊らねぇよ」




私はドスの利いた声で亜紀を睨み付けた。




右手にはシャープペンシル



カチカチ




親指をふたつき




亜紀の方にそのペン先を向ける。




「ぎゃあ」




亜紀が悲鳴を上げる。
< 35 / 133 >

この作品をシェア

pagetop