溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
彼がカードキーで部屋を開ける。

ラクジュアリーな空間が広がる部屋。

この部屋を見ていると私と彼の生活レベルの違いが良く分かる。

安い賃貸の古めかしいアパートに住む私とは別世界。

「やっと二人になれたな・・・七海」

「加那斗さん…」

甘い声で名前を呼ばれると無意識に反応してしまい、心臓が高まる。

「本当に裕美さんを一人ホテルに置き去りにして良かったんですか?」

「裕美のコトは言うな…」

と彼はウザそうに前髪を掻き上げ、私の唇をキスで塞いだ。

一瞬で驚きで目を見開かせたけど、そのまま目を閉じて、彼のキスに応じた。

最初は啄むような優しいキスを交わし、次第に互いの唇を貪るような激しいキスに変わった。

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