溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
タクシーでホテルを出て、彼の青山のマンションへと向かう。
東京でも有数のセレブの街として有名な青山。

彼はこの青山の高級タワーマンションに高層階に住んでいた。

いつ来ても圧倒されるエントランス。

コンシェルジュは二十四時間常駐し、セキュリティ面は万全だった。
居住フロアへと直結のエレベーターで一気に二十二階まで上がる。

軽い浮遊感がカラダが襲い、彼の方に寄りかかった。

「普段から履き慣れないヒールだから、足許が不安定なんだな」

「すいません…」

「いいんだよ…七海」

彼は私の肩を優しく抱いて来た。

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