溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
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裕美さんは退院。自宅で静養していた。

朝から彼の表情は険しかった。

皇さんから私の退職を訊いたのだろう。

「退職するって本当なのか?七海」

「はい…」

私は彼の悲し気な目を見て、毅然と返す。

「…俺は七海の為なら、全てを捨てて良いと思っているんだ…なのに・・・どうして!?」

「…貴方は口ではそう言っていても…責任感の強い人。仕事は捨てられませんよ…」

「俺の言葉が信じられないのか?」


日取りも決まり、二人の仲人を伊集院元総理夫妻が務める。
加那斗さんと裕美さんの結婚はもう決定事項。後戻りはできない。

「引き継ぎは皇さんが行いますので…私が貴方の秘書を務めるのは後一週間です…」

「・・・」

彼は口を噤んでしまった。

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