溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
言葉ではそう言いながらも、私も心の中では加那斗さんを見ているとずっと不埒なコトばかり考えていた。

何度も別れようと心に決めるが、彼に甘い言葉を囁かれ、抱かれる度に決心が鈍ってしまう。

彼の腕の中は檻。

その彼の甘美な熱に囲まれた檻からは逃れらなかった。

私は給湯室に戻って嘆息した。


仕事始まりの月曜日から私は沈鬱なキモチになっていた。

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