GET BACK TOGETHER
そう返すと光輝は笑って歯磨きを始めたので私は服を着ることにした。

私が服を着ている途中、光輝は「俺は終わったから」と言ってパウダールームから出ていった。

光輝を待たせたら帰ってしまうかもと焦った私は、歯磨きを急いで済ませて顔をサッと洗うと軽くファンデーションを肌に乗せた。

部屋に戻ると光輝はベッドに座って待っていてくれてホッとした。

そして光輝と部屋を出る。

私は鍵を閉める光輝の後ろ姿をじっと見ていた。

手を繋ぎたい……そんな欲が湧いた。

クリスマスを一緒に過ごしてくれると知ったらどんどん独占欲が湧いてきてしまったようだ。

でもこれ以上を望んだらバチが当たりそう……。

私は我慢しながら光輝の背中を眺める。


昔は何処に行くにも光輝から手を繋いでくれた。

でも今は私の前を歩いている。

手を繋ぎたいなんて思っているのは私だけなんだと思い知らされると胸が痛んだ。


エレベーターに乗り込むと一階のビュッフェのレストランに入った。


「絵麻はオレンジジュース?」

「うん。光輝は紅茶?」

「当たり」
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