GET BACK TOGETHER
「絵麻、なんか元気なくない?」
更には次の日、待ち合わせた居酒屋さんで私の顔を見た瞬間に眉間に皺を寄せる朋ちゃん。
速攻見抜かれた。
「そんなことないよ」
「なんかヤツれてる気がするわ」
沙希ちゃんまで朋ちゃんの横で眉間に皺を寄せて私を見ている。
クリスマス前は光輝に会えなくてご飯が食べられなかったし、ここ数日光輝に細すぎると言われて頑張ってご飯を食べようとしたけれど、お正月に光輝に会えないと思うと寂しくなって、またご飯が喉を通らなくて痩せてしまった。
「仕事が忙しかったの!」
私は笑顔で誤魔化す。
「確かにね。年末って猫の手も借りたい」
沙希ちゃんが援護するように返してくれた。
「んだね」
朋ちゃんも疲れた顔で頷いた。
なんとか流せた。
私はこっそりふーっと安堵の息を吐いた。
皆で昔の話をしたり、お母さんとお父さんが嫁に行かないのかって話をしたら、二人もされたって頷いて。
美味しいご飯を食べながら盛り上がっていた。
のだが、
「え……杉岡さんと戸塚君、別れたの……?」
「やっぱり思ったとおりだったよね~!」
朋ちゃんが呆れた顔で言った。