GET BACK TOGETHER
同窓会の日、俺は絵麻の真後ろの聞こえるところで嘘をついた。


「彼女いるの?」

女子にそう聞かれて、丁度良いと思った俺は利用させてもらった。

「いるよ。昨日も会ってた」


ハッキリ本人に伝えれば良いのだが、情けないけれど、俺から引くことなんて出来ないから。

その姿を見たら触れたくなる。

君を嫌いなんて俺には言えない。


でも、これで分かったでしょ?

だから絵麻の方から俺を遠ざけて。


近藤達と話していたら絵麻が居なくなっていることに気付いた。
俺が辺りを見渡すと、部屋に入ってきた佐々木と目が合った。
アイツとは話をしたくなくてすぐに目を逸らしたのに、

「光輝」

なぜか俺の前に来た。

「何?」

「お前、彼女いたのに安東さんと寝たわけ?」

ホントにコイツは絡んでくるな。

「お前には関係ないでしょ」

さっさとあっちに行けよ。
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