GET BACK TOGETHER
「邪魔しないでっ!」

少し落ち着いたかと思ったらまた叫びながら暴れ始めた。
廊下を通り過ぎる人だけじゃなくて、病室からも絵麻の叫び声に野次馬が出てきた。

「「絵麻!」」

そこに前田と榊原も戻ってきた。

「放っといてっ!!」

だが絵麻は叫び続ける。


絵麻は病室に戻っても、混乱したまま泣き叫んで暴れていた。
絵麻を俺達は押さえつけることしか出来なかった。

すぐにやってきた医師に状況を説明した。
医師の判断で絵麻に精神安定剤が打たれたが、大人数人で絵麻を押さえつけていた。

暫くすると絵麻は薬のお陰でやっと眠りについた。
絵麻の穏やかな顔を漸く見るとドッと疲れが押し寄せてきて、フーと息を吐いた。


「赤ちゃんを流産したことに心がショックを受けているようですね」

静かになったところで医師が口を開いた。

「この中に安東さんのご家族やご親戚の方はいらっしゃいますか?交際相手の方でも」

大知は首を振った。
榊原と前田も。
だが俺は、
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