GET BACK TOGETHER
ずっとこのまま内緒でいられるより、光輝から好きな人が出来たといつか別れを切り出されるよりマシだと思った私は、光輝に好きな人が出来たと伝えて別れようと思った。

弱い私は電話では伝えられないと思ったので、メールを打った。

でもその時でも、私は心の片隅では光輝を信じていた。


好きなら引き留めてくれる、と。


だが光輝から帰ってきた言葉は、


『分かった。今までありがとう。』


あっさりしたものだった。


それを見た私は、光輝を忘れよう。
そう心に決めた。


次の日、私は光輝が好きだと言ってくれた髪をショートにバッサリ切った。

携帯番号も変えた。


これで苦痛と恐怖は消えてくれると思った。

前の生活に戻れると思った。


私はその当時、まだ実家に住んでいた。

中学二年から彼がいつも送ってくれた家までの道を通る度、
彼とデートした場所を通る度、
彼にキスされた場所を通る度、

光輝を思い出されて胸が苦しくなった。

それに耐えられなくなった私はすぐに実家を出て、大学の近くに引っ越した。
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