相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
心肺停止の為蘇生術を受けながらの運び込まれて来た梓さん。
エコーで胎児の状態を確認する。
――――胎児はまだ生きていた
梓さんは妊娠七ヵ月。
胎児の推定体重は1200グラム
心拍の低下が著しい。
「・・・槇村…出血が激しい…このまま…胎児を帝王切開で娩出しても、助からないかもしれないぞ…」
「俺は諦めないよ…高木先生」
俺は諦めない。絶対に諦めたくなかった。
俺に連絡をくれた高屋副社長の思いに応えるためにも・・・
「マキ・・・」
「これより…グレードAを改め、死線期帝王切開に切り替えます…メス」
「無茶しやがって…」
「俺は諦めませんよ…まだ・・・胎児は生きています」
高木先生も俺の無茶に便乗して心肺蘇生を続けてくれた。