相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
俺よりも二歳下の若手医師。

彼も忙しい合間を縫って梓さんの見舞いに来た。長く話すコトは出来なかった。

「『俺の人生の一番の成功は梓に出逢えたコト』ですか・・・そんな風にパートナーに言って貰えたら、嬉しいですね…」


「じゃ俺はこれで…失礼します。槇村先生」

「ありがとう…不知火先生」

目の前の命を救う。

志は彼と同じだった。


高屋副社長は死を覚悟したんだな…

でも、彼は生きている…

―――俺は彼が再び意識を戻し、梓さんと雅君と三人で幸せになるコトを祈った。


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