相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「兄貴!?」

「兄貴?じゃお前が槇村京弥!?」

「コイツは誰だ?奏弥」

「誰って…兄貴、マジで分からないのか?」

高坂院長の表情は兄貴の登場で一気に変わった。

「俺は高坂信也だ・・・」

「あ・・・結香の元カレの弟か…何だか…今日は厄日だな…」
兄貴はバツの悪そうな顔色を浮かべ、踵を返す。

「待てっ!!逃げるのか?槇村京弥!!?」


「・・・別に逃げてないけど…あんた…俺を恨んでいるだろ?」

「当然だ…お前のせいで…俺の兄が死んだんだ・・・」

「女奪われた位で死ぬなよな…」

「兄貴!?」

兄貴は激怒している高坂院長の神経を逆撫でした。

高坂院長は兄貴に拳を振り上げた。

「高坂院長!!?」

止めに入った俺が兄貴の代わりに殴られた。

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