相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
エピローグ*秘密の妊娠
季節は巡り、奏弥さんの同級生たちが立て続けにパパになった。

「ありがとう…槇村君!!君のおかげだ…」

新生児室の前で佑介様は奏弥さんに感謝のハグをしていた。

私と上村さんは硝子越しに見ながら笑う。

「佑介様…ハグはいいですから…離してください…」
「そうだぞ…親父…奏弥が困ってるぞ…」

隣に居た司さんが二人を引き離してくれた。

「そうだ・・・美亜さんも無事に出産できたんだ…司、槇村君…一緒に飲み行こうか?」

「それはいいと思うけど…奏弥は飲めないよな…」

「まぁね…それに忙しいので…俺はこれで失礼します…」


「そっか…奏弥…本当にサンキューな…」
「司…これが俺の仕事だ…礼なんて要らない…」

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