相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
佑介様と司を見送った後、ドッと疲れが押し寄せて来た。

「!?槇村先生」

振り返るとそこに立っていたのは高坂院長だった。

「高坂院長…」

「少しお話があります。時間ありますか?」

「あ、はい…」


彼もまた、兄貴から真実を訊いたような口ぶりだった。

人気のない渡り廊下へと向かった。

「槇村先生…君には本当に申し訳ないコトをしたと思っている。すまない…」

「…兄貴から全部訊いたんですね…」

「まぁな…」

「…俺は別に気にしていませんし…今までのコトは水に流しましょう…」

「槇村先生…」

「それよりも…お兄さんと結香さんの・・・」


「・・・和香ちゃんには会ったよ…あの子は純粋に京弥さんのコトをパパだと思っている…そのキモチを尊重したい…和香ちゃんの養育は京弥さんに任せる…」


「そう言って頂けると嬉しいです…」

「・・・時間を取らせてすまなかった…槇村先生」

「いえ…俺の方こそ…」

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