相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
私さえいればそれでいいと言っていた彼。
同級生たちがパパになっていく中、彼一人が取り残されていく。

私も同じだ。

私よりも後に結婚した友人たちが次々とママになっていた。

私は日に日に子供が欲しいと思うキモチが強くなっていった。
私は密かに辻教授と密約を交わした。
「そうか…君はこの私の研究に協力してくれるか…」

「でも・・・夫には内緒にして下さい…」

「そうだな…しかし…彼にも同意書にサインをして貰わないと…無理だよ…遥先生」

「それは知っています…」


「まぁ、第三者にサインを貰う…君がすべての責任を取るなら…話は別だが…」

「全ての責任は私が取りますので、安心してください…」

私は笑顔で答えた。


日本産婦人科学会では移植ごとに夫婦の同意が求める倫理規定が存在する。
それに私がこれから行う行為は反していた。
それでも、私は欲しかった。

妊娠したかったーーー・・・

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