相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
赤ちゃんのお世話はお手物。

私は和香ちゃんの離乳食と夕食の支度を同時進行で準備した。

和香ちゃんはその間、リビングのプレイマットの上で子供向けのテレビ番組を観ながら、玩具で遊んでいた。

でも、飽きたのかハイハイで私の立つキッチンへと向かって来る。

和香ちゃんはキッチンに入らないように設置したベビーゲードの前でつかまり立ちして、私をジッと見つめていた。

「もうすぐ出来るから待っててね…」

私は先に和香ちゃんの離乳食を準備して、ベビーゲードのロックを外した。

片手で和香ちゃんを抱っこして、ダイニングテーブルのベビーチェアにお座りさせ、シリコンのお食事エプロンを首許に着ける。

「さあっ、ごはんのじかんでちゅよ」

和香ちゃんもお腹を空かせていたのか嬉しそうに口を開けた。

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