相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
高木先生が俺をICUから追い出した。
「こうなるコトが分かっていたから…来るなと言ったのに…馬鹿野郎…」
実のお父さんには殴られ、高木先生には頭を小突かれた。
「だって…」
「だってもクソもあるか・・・」
高木先生は腕を組み、俺を睨みつける。
「お前の気は済んだろ?自分の持ち場に戻れっ…槇村」
「言われなくても戻ります…」
「夜間時のグレートAのシミュレーションを行う必要が有るな…」
「…そうですね…室瀬さんと赤ちゃんの死を無駄にしない為にも・・・」
「…次は必ずママと赤ちゃんの命を救うぞ、槇村」
「はい」
それが俺達の弔い。
「室瀬さんのご家族は俺に任せろ。いいなっ」
「すいません…」
「お前が居なきゃ、俺の方が殴られていたな」
高木先生は軽く笑った。高木先生はICU、俺は産婦人科医局に戻った。