お飾りにしか⋅⋅⋅なれない

史織は、「LA・fonte」の
社長となり切り盛りしていたが
奏悟との第一子がお腹の中に。

妊娠がわかると
史織は、不安がり
奏悟は、大喜びで
大変だった。

二人で病院に行き
心臓の音やエコー写真を見て
史織は、涙が止まらなかった。
奏悟と先生は、
大事に大切に育て行きましょうね
と、言ってくれた。

「LA・fonte」は、無理ないようにして
立花の旦那様と花岡さん
三輪さんと森山さんと
話をして、旦那様と花岡さんを
中心に運営をしてもらうようになった。

紗雪も、とても心配していたから
ほっとしていた。
紗雪のお産は、アメリカで
行う予定。
お医者様の悠希さんが
いるから心配していない。

史織は、生田のお母さんが
立花の母には、
父と花岡さんを支えてもらうことに
各自が分担をした。

二人の妊娠で
「LA・fonte」の経営を考える事になった。
悠希や奏悟も話し合いに加わり
何年も卓( 紗雪の父 )にお願いする
事は無理があるということで
三輪と森山が代理を二人で行う。

紗雪は、近くにいなくても
史織は、近くにいるし
紗雪もオンラインで会議には
参加できる。

生田もバックにいるし
元立花デパートの社長もいると
言う事で、関連会社の経営人の方からも
信頼して頂く事ができた。

紗雪は、「LA・fonte」の株を父に
全てを譲り、経営は史織に任せる
事にして自分は、完全に日本から
離れる事にした。
もちろん、悠希も賛成だった。

紗雪と悠希の子
悠真( ゆうま ) 男の子

出産に悠希は立ち会い
紗雪は安心して出産できた。

悠真は、綺麗な顔をしていて
看護師さん達からも
大人気だった。
私と悠希さんには、
かわいい存在であるが·····

私は、順調に回復して
悠真と二人で退院した。

私は、悠希さんと二人で、
ゆっくり、ゆったりと
悠真を育てた。

本当に全てが、幸せで
怖いくらいだった。

そんな私を
後からそっと抱きしめてくれて
「紗雪、愛してる。」
と、言ってくれる悠希さん。
「私も大好きです。悠希さん。
そして、ずっと、側にいさせて
ください。」
と、改めて言うと
「クスっ。どうした?
離さないよ。離すつもりも
毛頭ないし。
俺の方が紗雪が居ないと生活できないし
これからは、悠真もいないとだめだ。」
と、言って頂けて
「うふっ、はい。そうですね。」
と、言いながら
私達は、悠真が鳴くまで
抱きしめあっていた。
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