年下男子に追いかけられて極甘求婚されています
トンと静かに襖が閉められたのを確認して、私は思わず長い息を吐き出す。
「なんか、母さんがごめん。きちんと説得するから。結婚をやめるなんて言わないよね?」
「まさか。そんなわけないでしょ?」
「よかった。俺は何があってもなぎを守るよ。認めてもらえないなら富田屋を継ぐのをやめてもいい」
「そんなことしたらご両親泣いちゃうわよ」
「それでもいい」
「よくない。親は大事にするものよ。私は別に迷ってないから大丈夫だってば。もう、心配性だなぁ」
「なぎのことはいつだって心配するよ」
突然ぐいっと腕が引かれ、ポスンと潤くんの胸の中に収まった。
「このまま閉じ込めておきたい」
ぎゅうっと抱きしめられるあたたかさはそのまま眠りに落ちそうなほどに心地良い。いつの間にかこんなにも逞しくなっちゃって、年下だってことを忘れてしまうくらい今の私たちに差はないのかもしれない。
「……それは困る。特別室に泊まりたい」
抱きしめ返しながらも否定を口にする私に、潤くんは柔らかく微笑んだ。