君の言葉で話したい。
3話 再会
それから間もなくして、
新しいアルバイト先が決まった。

甘いクリームが入った、
おいしいコーヒーを提供する喫茶店。

初日に出勤すると、
前に働いていた先の、
源泉徴収票が必要だと説明を受けた。

気は進まなかったが、
連絡を取ってみる。
出たのは雨泽だった。

「相原さん…ですか?」
「あー、そう、だけど、
店長いる?」

ただでさえ、いい思い出のない、
アルバイト先に、
電話口の相手は、
雨泽。

鈴は自分の間の悪さに、
頭を抱えた。
< 15 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop