君の言葉で話したい。
「店長なら今出かけています。用事?」
「源泉徴収票を貰い忘れちゃって…。」

ゲンセン?
彼はよくわからないようだった。

「…他の人いる?」
「今、私だけです。」

急な休みが出たらしく、
閉店間際だったこともあり、
今日は手薄になっているとのことだった。
鈴は諦めることにした。

「また掛け直すよ。」
「ゲンセンのことは伝えておきます。」

あまり期待しないでおこうと、
苦笑した翌日、
雨泽から着信があった。
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