君の言葉で話したい。
意外にも、
源泉徴収票を用意してくれると言う。

ただし郵送はしないので、
直接取りにくるようにとのことだった。

どっと気が重くなった。
また店長と顔を合わせないと、
いけないと言うのか。
鈴はあの生卵のことを、
思い出すだけで、

気分が悪くなった。
何も考えたくなくて、
しばらく呆然としていると、

「私が持っていきます。」
雨泽が突拍子も無いことを、
言い出した。
店長と会うよりはマシだが、
雨泽とも顔を合わせにくい。
鈴が遠慮しておくと言っても、
雨泽は引かなかった。

最後は根負けして、
スーパーの近くの、
公園まで来てもらうことになった。
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