君の言葉で話したい。
写真を頼りに、
記憶を辿る。
雨泽と出会ったのは、
高校時代のことだった。

「小紫は奇妙な子だね。」
いつも勝手にそう言われて、
クラスで孤立していた。
友達との意見の不一致。

そんな些細な出来事が、
きっかけだったように思う。
紫涵の周りにはいつしか、
人が寄り付かなくなって、
時には陰口を叩かれることもあった。

最初こそ気にしていなかったが、
段々気が滅入るようになり、
学校に行くのが億劫になっていた。
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