俺がお前を夢の舞台へ
「キミ、こんな時間に何してんの?」


まただ。


コンビニ付近でよくナンパしてくるヤンキー。


ナンパされてばかりじゃ、また蒼空に怒られる。


無視を決め込んでコンビニに直進する。


「無視すんなよ」


グイッと腕を掴まれ、足が止まる。


「ちょっと!触らないでよ!」


コンビニは目と鼻の先なのに…。


どうしよう……。


「いーじゃん。こんな時間にこんなところをウロウロしてる方が悪いっしょ?ホテル行こーよ」


お酒臭い息が顔にかかる。


「いや!離して!」


コンビニに逃げ込めさえすれば助かるのに、力が強くて振りほどけない。


「私、彼氏いるから!ホント、無理!やめて!」


「彼氏いてもセフレは作って損しないって」


「意味わかんない!離して!」
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