隣の不器用王子のご飯係はじめました
「ご、ごめんなさい。……どう見ても食べきれないよね……」
「いや、別に食べきれなくても明日また食べたら良いんじゃない?」
「そうだよ~ありりん!美味しいものは炭水化物でできている!漫画家的には頭に糖分必須だから助かるしー」
レナさんはそうフォローしながら、美味しそうにお好み焼きを口に放り込む。
「それで?結局何があったの?」
遠坂くんは再びそう聞いて、まっすぐじっと私の顔を見る。
見つめられた私は鼓動がどんどん速まっていくのを感じる。
……うん。やっぱりかっこいいなあ、遠坂くん。
変わってしまったこと三つ目。
気持ちを自覚したことで、遠坂くんが異様なまでにかっこよく見えるようになった。
いや、今までだって顔が良いことは知ってたよ?だけど何かこう、さらにキラキラして見えるというか……。