隣の不器用王子のご飯係はじめました



だけど──



「でも思い返してみると、杉野、在花と隣の席になった辺りからずっと興味示してたわよね。あの頃にはもう狙ってたの?」

「まーな。最初は藤田の友達ってことでちょっと警戒もしてたけど」

「どういう意味よ」



会話の内容の端々から、あの告白が何かの間違いでもなければ、うたた寝した瞬間に見た夢でもないのだということがわかった。


新学期早々、考えなければならないことが増えて、頭がパンクしそうだ。



< 155 / 251 >

この作品をシェア

pagetop